園芸店に行くと、色とりどりの花が山ほどあります。
品種改良を重ねに重ねた、努力のたまものである美しい花です。
でも!最新品種に引けを取らず人気があるのが「原種」です。
原種というと、育てにくいとか地味などイメージもあるかもしれません。
しかし最新品種に引けを取らず魅力的なモノもあります。
今回は、品種改良が盛んな植物のおすすめ「原種」をあげていきたいと思います。
クリスマスローズ・ニゲル
冬のガーデニングの主役と言ってもいいでしょう!
クリスマスローズです!
よくホームセンターなどで秋口から早春にかけてポット苗が出回ります。
キレイな花色の小さな苗が可愛いですよね。
これらの苗はそのほとんどが品種改良された交配種です。
そんな交配が盛んなクリスマスローズには幾つもの原種が存在します。
そしてその原種の中で、人気の高いのが「ニゲル」となっています。
ニゲルは、シンプルな白い花ですが、そのシンプルさが素朴で可愛いです。
鉢植えでもいいし、庭植えでも周囲の景観にマッチしてくれるので重宝します。
また、更に魅力的なのが自分で交配にチャレンジする時です。
交配種では種を付けないものも多いクリスマスローズですが、ニゲルはちゃんと種を付けてくれます。
なので、交配の親株としても大活躍します。
昨今人気の高い「ピンクフロスト」などもこのニゲルが親株となっています。
クリスマスローズ栽培の醍醐味の一つに、自分で交配出来るという事が挙げられます。
時間はかかりますが、じっくり交配を楽しみたいのなら必ず持っていたい1品種です!
プリムラ・ブルガリス
こちらも冬の終わりから春に活躍してくれる花、プリムラです。
プリムラは鮮やかな色が美しい花ですが、売られているほとんどのものは品種改良品です。
最近人気のプリムラジュリアンやプリムラマラコイデスなどがそうですね。
100円ちょっとで販売されており、かなり気軽に楽しむことが出来ます。
が!日本の夏は暑すぎて越すのが難しく、これらのプリムラは1年草扱いとなります。
ところがこのプリムラ ブルガリスはちゃんと夏を越してくれる強い子です!
鮮やかな黄色の花をこれでもかと付けてくれます。
毎年ですよ!
どんどん増えてくれるのも嬉しい所です。
草丈が10㎝程なので、グランドカバーとしても良いでしょう。
色のバリエーションが無いという事以外は、品種改良品に負けません。
プリムラは好きだけど、毎年買わないといけないのが嫌という人にぴったりのプリムラです。
チューリップ原種各種
春と言えばチューリップですよね!
誰でも知っているし、その姿をイメージすることが出来ます。
しかし、チューリップの世界も中々奥深いです。
数多の原種が存在するんです。
チューリップの原種は、大輪でない、派手さが足りないもの、丈が短いなどの特徴があります。
半面、驚くほど色鮮やかだったり、可憐だったりもするので侮れません。
また、毎年植えっぱなしで花を咲かせてくれる優れもの!
特にお勧めなのは原種チューリップ サカタのタネです。
こちらの原種シューリップは完全に植えっぱなしOK!
花も綺麗でてもかからない素晴らしい品種たちです♪
この他にもいろいろな原種チューリップがあります。
ブランドチューリップもいいけど、野趣を感じる原種チューリップも良いものです。
コウム
昨今人気の出てきたガーデンシクラメン。
一昔前はシクラメンと言えば「大株!ザ・シクラメン」と言った感じでした(笑)
でも最近では小柄で小さな花が人気で、ナチュラルな印象を与えてくれるガーデンシクラメンが多く売られています。
そんなシクラメンの原種の1種がコウムです。
ガーデンシクラメンよりもさらに小柄で可憐な姿になります。
丸い葉っぱと、くるくるした茎に付ける種が特徴的です。
いかにも山野草と言った感じで、派手さはありません。
しかし、その控えめな姿はかなり好印象で、ナチュラルガーデンによく合います。
また、クリスマスローズと相性が良く、混色すると素敵な風景が楽しめます。
入手するのは少し難しく、ホームセンターなどではおいてありません。
大きめの園芸店などでは花付きの子株で売られていることもありますが、通販が無難です。
種から花が咲くまで数年かかるので、その販売価格も600~800円とお高めなのでネックですね。
種が欲しい場合は、個人ガーデナーの方がフリマサイトなどに出品していることがあるので、それを利用しても良いでしょう。
まとめ
以上、オススメの原種植物でした。
宿根草・ナチュラルガーデンが好きなら、この4種類は植えて間違いありません。
派手な「園芸品種には飽きた」「1年草って面倒じゃない?」と感じている方にもおすすめです。
品種改良品にはない原種の魅力、育てて体験してみませんか?