近年人気のクリスマスローズを育てています。
良い点も悪い点もある植物なので、育てた感想を書いていきます。
クリスマスローズとは
- キンポウゲ科
- 花期 1~3月
- 多年草
- 強健
冬の殺風景な時期に花を咲かせてくれる貴重な植物です。
耐寒性に優れ、日陰でも丈夫に育つのでシェードガーデンでも人気です。
実は有毒
クリスマスローズ、実は毒があります。
葉や茎からにじむ汁を触ると手が荒れてしまうこともあります。
普通にガーデニング植物として扱う分にはそんなに気にしなくて大丈夫ですが、
肌が弱かったり神経質な方は手袋をして扱った方がいいかもしれません。
それにしても、キンポウゲ科の植物には有毒のものが多いですね!
危険な反面、野生動物に荒らされる被害は少ないようです。
山に住んでいる実家の母曰く、「冬になるとカモシカが植物の葉をどんどん食べてしまうけど、キンポウゲ科の植物は全く食べられないのよね」との事。
イマイチな点
クリスマスローズ人気にあやかって、私も数株育てています。
育てて見て数年ですが、イマイチな点が3点ります。
①花が地味
②真冬の葉が汚い
③値段が高い
クリスマスローズの花は基本的に白・黒・紫です。それプラスピンク・黄色と言った感じ。
しかもどの色もくすんだ色で、春~秋にかけて咲く花のような色鮮やかさはありません。
かなーり地味な部類に入ります。
それでも冬に咲いてくれる貴重な花に変わりはないし、地味な感じが味わいになったりもするんですが…もう少し色が良ければと思わざるおえません。
また、花が咲く前に前年の葉が枯れます。
それがちょうど冬の初めから真冬くらいかな?この枯れた葉が茶色で見た目が悪いんですよね…。
1枚目の写真が新しく展開してきた葉です。緑が濃くて、5枚の葉が目を引きますね!

次が冬になって枯れてきた葉です。
緑と茶色がまだらになって汚いです。

そして完全に枯れた葉です。
役目を終えて見事に茶色になっています。
初めてクリスマスローズを育てる時に、「1年中緑で、冬に花が咲く」と認識していたので最初は驚きました。
普通に枯れます(笑)もちろんこの後、新しい緑の葉が出てくるんですけど…我が家の場合それが3月なんですよね。
3月って…もうすぐ冬終わるんだけど…。真冬に花が欲しいから買ったのに、真冬は汚い枯れ葉状態だよ?話が違う!

そして極めつけは、その値段の高さ!!
本当に高いです!クリスマスローズ!
安いもので300円(花が咲くまで1年以上かかる小さな苗)、中程度で800円(花が咲くのは次のシーズン)、開花苗1500円(鉢植え)
開花大苗3000、希少品種大苗8000円!!
どこのブランドローズですか!?むしろそれより高いよ!!
特に品種改良を重ねて綺麗な色・姿のものはそれはそれは高いです…。
とてもじゃないけど買えません。
良い点
もちろん良い点もあります。
①手がかからない
②なんだかんだで花が素敵
手がかからないのは素晴らしいです。
私も植え付けてから数年ですが、何の管理もしていません(笑)それでもちゃんと花を見せてくれます。
花も、派手さはないけど雰囲気はあります。
冬の静かな感じに合う花で、落葉樹の下で落葉と一緒にいる姿はかなり情緒があります。

最初は奇麗じゃないな~と思っていても、だんだん好きになってくる感じです。
我が家の開花は3月で、本当に花の無い1~2月を彩ることは出来ないけど、それでも咲いてくれると嬉しいです。
また、品種によって開花時期にかなり差があるようなので、1~2月に咲くものを選べば問題ないでしょう。
一緒に育てたい花
クリスマスローズだけだと色合いが地味なので、同時に春先に咲く「球根植物」を育てるのがおすすめです。
特に良いなと思うのは「スノードロップ」「クロッカス
」「コウム
」です。
スノードロップはその名の通り雪の中でも開花する程耐寒性に強く、うつむく白い花が可愛いです。

我が家はまだ数が少ないので、今後もっとたくさん群生してくれるように増やしていきます。
次に「クロッカス」ですが、これは原種系のものが素朴でオススメです。
よくホームセンターで売っている花が大きくて改良されたのも綺麗ですが、やはり原種系の可憐さに惹かれます。

強い性質でどんどん増えていきます。
最後に「コウム」です。
最近人気が出てきています。こちらはシクラメンの原種系です。
よく見る鉢植えのシクラメンや、ガーデンシクラメンよりさらに小型で可憐です。
人気は出てきたけど、まだあまり園芸店では見かけません。
大きな園芸店でたまに見るか、若しくはクリスマスローズ特売会で一緒に販売されていることがあるくらいです。
あと価格が高めなのもちょっとネックです…。でも花は間違いなく可愛いのでおすすめです。
まとめ
近年人気のクリスマスローズですが、良い点も悪い点もあります。
自信を持って「この花いいよ!育てなよ」と人に勧めることは出来ないかな…。
でも冬の園芸店にはよく売っているので、ついつい買って育てて見たくなります。
育て方は至極簡単なので、興味があれば植えてみてもいいかも。
更に春咲の球根植物を一緒に育てると、一気に春の気分を味わえます!