上毛かるた【多胡の古碑】&【上毛三碑】行ってみた感想

おでかけ
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群馬県で育った人で知らない人はいない上毛かるた!!
我が家でも良く遊んでいます。
今回、この上毛かるたの「む」の札由来の場所に行ってみました。

上毛かるたとは

群馬県のご当地かるたです。
県内の名所や名産などが札になっていて、自然と地名などを覚えることが出来ます。
小学生になると、地元の団体主催のカルタ大会などが開かれ、沢山の子供が競い合っています。

群馬県外の人は一切知らないご当地カルタなので、たまに「なにそれ??」とからかわれたりすることもあります(笑)
が、地元の人に愛されるカルタとなっています。

「む」の多胡碑

「む」の札は「昔を語る 多胡の古碑(むかしをかたる たごのこひ)」と言うものです。

高崎市の「多胡碑」という碑石が札となっています。
この多胡碑、実は結構すごいものらしく、国の特別史跡、日本三古碑、上毛三碑、ユネスコの世界の記憶…などなど、色々な称号!を持っています。

今回はこの多胡碑を見に行ってきましたよ!住所はこちらです!

〒370-2107群馬県高崎市吉井町池1095

行ってみると…かなり綺麗に整備された公園になっていました。
駐車場も広く、草木の管理もしっかりされ、多胡碑の紹介をしてくれるおじさんまでいます!

そんなに広い公園ではないので、すぐ多胡碑の場所がわかります。
実際の多胡碑はこちら

カルタの絵柄だともっと古めかしい印象ですが…かなり綺麗ですね!
この建物の中に、多胡碑があります。

案内のおじさんが2人もいて、多胡碑について解説してくれました。
曰く…

羊さんと言う人が、この地を治めることになったという事が書いてある
多胡郡という名前になった
要は権威付けのための宣言であった


などなどかみ砕いて教えてくれました。

公園内には多胡碑の他にも興味深いものがあります。
まず、古墳がありました!

南高原一号古墳と言うのですね!群馬は古墳が多いというけれど、実際には見たことがなかったので興味深いですね!

更に古墳の近くには「多胡碑記念館」という施設がありました。
入館無料で、多胡碑やそのほか上毛三碑(多胡碑・山上碑・金井沢碑)について展示してある施設です。

一通り見終わったので駐車場に戻るとこんなものが!

すごい!!
多胡碑の近くには「山上碑」「金井沢碑」という碑石があり、それを巡回してくれるバスのようです。
一時間に1本のダイヤですが、無料で乗れるなんて…高崎市すごいです。

山の上碑

せっかくなので山上碑にも行ってみました。
住所はこちら

〒370-1213  群馬県高崎市山名町2104

この道であってる?と不安になるくらいちょっと狭い道を行きます。すれ違いに注意です。
でもちゃんと、トイレ付きの広い駐車場に辿り着くから大丈夫です。
山の上碑というだけあって、山の上にあるようです…。

こんな感じの階段を上ると、更に石の階段がしばらく続きます。
子供は元気に駆け上がっていくけど、運動不足の大人にはかなりつらかったです…。

登りきったところにありました!山上碑!

こちらもしっかりとした建物で保護されていますね。

ここにもガイダンスをしてくれるおじさんが居て、解説をしてくれました。
曰く、
僧が母親のために作ったものである
輝石安山岩という石に書かれている
隣の古墳は母親のお墓である
後に巡礼の札所となった


などなど教えてもらいました。
山の上碑の隣にあったのがこの古墳です。

綺麗な形ですね!この古墳は中に入ってもOKとの事なので、おじさんにライトを借りて入らせてもらいました。

通路は狭く少ししゃがまないと進めませんが、奥に行くと腰を伸ばしても大丈夫でした。
でも背の高い人だと多分頭がぶつかるので中止が必要です。
中には仏像(?)が設置されていて、お賽銭もありました。札所の名残ですかね~

そして…ふと上を見ると…大量の虫!!!!クモ!クモ!クモ!

虫が苦手な人は絶対に入らないほうがいいです!もちろん私はダッシュで逃げました!
人には危険がないクモだそうですが、何しろ数が多い!鳥肌もの!

ちなみに子供たちは大喜びでクモを見ていました…。

金井沢碑

最後に金井沢碑に行きました。
こちらは道は広く行きやすいです。

〒370-1213  群馬県高崎市山名町2334

山の上碑と同じように、奇麗なトイレに広い駐車場があります。
駐車場からは木製の階段が伸びています。

また山の上まで登るのか!!と焦りましたが、大丈夫です。近くにあります(笑)

これまた立派な保護用の建物です。
ここにも案内のおじさんが居ました。
曰く
家族についてかかれている
小学生でも読める漢字が沢山あり、大昔から日本の漢字が変わっていないことがわかる
群馬という文字が見られる最古のもの

などなど…。
とくに、大昔の漢字を現在でも読めるというのはかなり面白い話でした。
奈良時代の碑石らしいので、「現代日本人は奈良時代の文字がそのまま解る」という事で…すごいですね~

おまけ

今回は「上毛かるた」の多胡の古碑を訪ねてみましたが、何と!

「上野三碑かるた」なるものがあるそうです!

ガイダンスをしてくれたおじさんが、上毛三かるたのチラシをくれました。

上毛三碑かるたのチラシ


正直かなりマニアックな内容となっており、よほどの歴史マニアでないと内容の理解は難しいと思います。
上毛三碑に興味が出てもっと詳しく知りたいという人向けのワンランク上の一品です。

まとめ

上毛かるた「多胡の古碑」に行ってみたら、思いがけず「山上碑」「金井沢碑」「古墳」など多くのものを見ることが出来ました。

小学生低学年で習う漢字も多く使われていたので、どのくらい読めるかチャレンジしに行っても面白いかもしれません。

ただ!山上碑の虫には要注意です!