【家庭菜園】栽培簡単な果樹4種。ちょっとの手間で収穫可能

ガーデニング
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家庭菜園で果樹栽培はとても大変ですが、家庭でも簡単に収穫できるものも存在します。

今回は、家庭で栽培簡単な果樹4つを見ていきます。

ちなみにこの結論は、親戚の果樹農家と家庭菜園談義をした際の結果です!

果樹が難しい理由

果樹が難しく感じる理由はいくつもありますよね。

例えば…

  • 消毒
  • 剪定
  • 受粉樹
  • 雨・風・霜に弱い
  • 時間がかかる
  • 広いスペースの確保

などなど。私もどれだけ泣かされていることか…
以下、具体的に。

消毒
果樹にはとにかく虫が付きます。
実だけではなく葉や幹にも害虫が発生するので定期的な消毒が必要です。
しかも消毒の薬にも色々種類とタイミングがあり、初心者には難しいです。

剪定
果樹の種類によって1つ1つ剪定方法がちがいます。
その種類にあった剪定をしないと、うっかり花芽を全て切ってしまう子とも…

受粉樹
受粉樹が必要(2本植えないといけない)な果樹も多いです。
受粉樹の選定を間違えると実がなりません。
また、2本分のスペースと管理が必要になります。

雨・風・霜
せっかく実がなっても、雨や風でやられてしまうことも多いです。
1つ1つの実に袋掛けが必要になる事もあります。

時間がかかる
収穫までに時間がかかります。
苗を植え付けてから数年は収穫無しで待たなければなりません。

スペースの確保
果樹=木なので大きくなります。
そこそこの量を収穫したいなら、そこそこの栽培スペースを確保しなくてはいけません。

とまぁ、ざっとみても気軽に始めるにはハードルが高いですよね。

簡単な果樹とは

簡単」な果樹とは、「管理が簡単」な果樹です。

消毒をしなくていい、剪定をしなくていい、雨風に強いなど…つまり植えっぱなしでいい果樹ですね!

「そんな都合のいい果樹はあるのか?」と言われれば、それはありません。
どんな果樹でもちゃんと収穫したいなら一定の管理が必要ですから…

しかし、その管理が楽なもの大変なものの差は存在します。

以下、楽なもの4種みていきます!





おすすめ① ブルーベリー

ブルーベリー



1種目は家庭菜園で大人気のブルーベリー

  • ツツジ科
  • 落葉低木
  • 品種が多い
  • 鉢栽培Ok

良い点③

①おいしい
いくらあっても困らないレベルに美味しいです。
木が育ってくると大量に収穫できるようになりますからね。
それで味がいまいちだったらつらいですよ。
捨てるのはもったいないし、何とか食べなきゃって思う…ちょっとした苦行です。
その点ブルーベリーは、生で食べて、余ったらジャムにすれば美味しく保存ができる優秀さを持っています。

②病害虫に強い
果樹の敵は病害虫と言っても過言ではないので、この点は本当に素晴らしいです。
病気に強いので、雨よけも必要ありません(大抵の果樹は雨が多いと病気になりやすいんです…)。
野ざらしの状態で梅雨・台風が来てもへっちゃらです。
これだけで栽培難易度が一気に簡単に!

③紅葉がキレイ
秋になると真っ赤に紅葉してくれます。
これが、パッと目を引く程鮮やかな赤なんです。
収穫目的じゃなく、紅葉目的に植える人がいる程です。

悪い点

①水切れに弱い
我が家は地植えで育ててますが、暑い時期は地植えでも定期的に水やりが必要です。
明らかに葉がへにょんと萎れてくるんです…。
地植え=水やりはいらないと思っていたので、最初驚きました。
ブルーベリーは根が浅く、土が乾くとすぐダメージが出るようです。
もちろん鉢植えの場合はもっと水やりが必要です。

②酸性土じゃないといけな
ブルーベリーの育て方で調べると、必ずと言っていいほど「ピートモス」を混ぜて酸性にするとあります。
でも、ピートモス混ぜるの面倒くさくないですか? 
しかもピートモスってコガネムシに好かれるんです。
我が家も一回コガネムシによってえらい目に遭ったのでもう使いたくない…。

まぁ、日本の土壌は大抵酸性なので、地植えならピートモスいらないんじゃないかと思いますが。
実際、我が家はコガネムシ被害以来ピートモス無しだし。
ブルーベリーを地植えしている知人は何人もいますが、大抵ピートモスなんて入れてません。

③鳥が食べにくる
病害虫被害の無いブルーベリーですが、鳥の被害だけはあります!

緑色の未熟な実は全然大丈夫だけど、紫色に色がついたとたんに鳥が食べてしまいます。
被害に合わないためには、収穫が近くなったらネットを樹全体に掛けておかなければなりません。
それで100%被害は防げますが、ちょっと面倒です…。

総記
家庭菜園の王道果樹ですね。
ホームセンターに行くと必ず売っています。
価格は、小さなもので500円ほど、中くらいのもので1000円ほど、3年生の大苗で2000円位のものが多いです。

悪い点もありますが、他の果樹に比べれば可愛いものです。
良い点の方が圧倒的に上回っており、オススメNo.1の果樹と言えるでしょう。


おすすめ② ラズベリー

ラズベリー



2種目は赤い実が可愛いラズベリー

  • バラ科
  • 落葉低木
  • 1季なりと2季なり
  • 鉢栽培OK

良い点③

①樹勢が強く旺盛に育つ
植え付けの翌年から収穫できるほど樹勢が強いです。
枯れる心配はまずありません。
どんどん新しい芽が地面から出てくるので、数年すればかなりの収穫を見込めます。
冬になると枯れるので地面から少し上でざっくりと剪定してしまいます。
すると春には新しく勢いの良い枝が出て、美味しい実をつけてくれます。

②実が可愛い
ラズベリーはおしゃれです。
ケーキの飾りにのっていたり、シャンパングラスに1粒入っていたり、見た目がとても可愛いです。
可愛いけど、生のラズベリーって高いんですよね…。冷凍は安いけど水分出ちゃうし…。
そんな可愛い生の実が自宅で収穫できる点が素晴らしいです!
ラズベリーの時期になったらケーキを焼きたいです♪

③2回収穫できる
これは品種にもよりますが、2季なりのものは春と秋の2回収穫できます。
お得!
1季なりのものは1回しか収穫できないので、苗を買うときは品種をよく見ましょう!

悪い点③

①雨に弱い
ラズベリーは雨にちょっと弱いです。
病気が出てしまったりするんですよね…。

葉が病気になるのは良いとしても、収穫時期の病気は頂けません。
ラズベリーの実は柔らかく皮が薄いので、ダメージに弱いです。

防ぐためには雨よけが必要なのでちょっと面倒です。
しかも蒸れにも弱いので、風通し良く雨よけを設置しなければいけません。

②種が邪魔
ラズベリーには小さな種がたくさん入っています。
小さいと言っても、イチゴの種程小さくはないので、食べた時に少し邪魔になります。
ジャムにするときは種を取り除いた方が美味しいけど…調理に手間がかかります。

③地下茎で増えすぎる
繁殖力が旺盛な弊害ですね。
地下茎というもので、それはそれは良く増えていきます。
地面が繋がっていればどんどん侵食していくので、あまり栽培スペースを広げたくない場合は根止めが必要です。

おすすめ③ ブラックベリー

ブラックベリー



3種目は市場ではまず見かけないブラックベリー


  • バラ科
  • ツル性落葉樹
  • 病害虫に強い
  • 鉢栽培OK

良い点②

①病害虫に強い
ブラックベリーはラズベリーと似ていますが、病害虫への耐性が全然違います。
ブラックベリーの方が強く育てやすいです。

雨が降っても大丈夫なので雨よけはいりません。
無農薬でOKな果樹です!

②市場で見かけない
スーパーなどに行ってもブラックベリーが売っているのはあまり見かけません。
保存や輸送の関係なのか?果物として日本ではあまり出回らないようです。

なので、ブラックベリーを食べるのは家で育てるのが一番です。

悪い点③

①味はイマイチ
ブルーベリーやラズベリーに比べると味は落ちます…。
いや、美味しいには美味しいんですけどね…。
他のベリー系と比べちゃうとちょっと。

②見た目がイマイチ
ラズベリーが黒いだけの見た目なのに、ラズベリー程おしゃれじゃありません…。
黒色って、難しいんですね。
大量にあると黒くてブツブツしていて、あまり食欲がわく見た目じゃありません。

③誘引する場所が必要
ブラックベリーはツル性なので、柵などに誘引して育てます。
ちょっとしたつるバラみたいな感じですね!
誘引せず放置しておくと、ビローンとなったツルが地面についてしまいます。
そうなると見た目も悪いし、おまけについた部分が発根してしまいます。

おすすめ④ キウイフルーツ

キウイフルーツ



4種目は、最近輸入品が大人気のキウイフルーツ


  • マタタビ科
  • つる性落葉樹
  • 雌雄2本が必要

良い点②

①病害虫に強い
キウイフルーツは病害虫に強いです。
無農薬でOKです。
消毒作業を気にしなくていいのは本当に楽です。

同時に雨風にもとても強いので、雨よけ・風よけがいりません。
売り物の実には果樹袋をかけて保護することもありますが、家庭菜園ではその必要はありません。

②美味しい
ちゃんと美味しい果実です。
スーパーなどでも人気ですもんね!

家庭菜園でも遜色ない味のものが出来ます。
緑色の果肉のものと、黄色の果肉のものがあるので自分の好みのものを育てるといいです。

悪い点③

①2本必要
雌雄がある果樹なので、オスとメスを両方植えないと実がなりません。
苗を選ぶ際も、そのオスとメスも花が咲く時期が合ったものを選ばなければいけないのがひと手間です。
購入の際は、大抵この「この品種にはこの受粉樹で」とラベルにあるのでよく見て買いましょう。

②樹勢が強すぎる
キウイフルーツはとにかく樹勢が強いです。
手間を掛けなくても大きくなってくれるのはいいのですが、ちょっと強すぎます。
特に地植えにした場合、しっかりした果樹棚が必須となりますし、かなりのスペースを使います。
また数年でかなり太い樹になってしまいますし、毎年新しい枝が旺盛に伸びます。
その管理・剪定が手間です。

③水切れに弱い
樹勢が強いキウイフルーツですが、鉢植えでも栽培できます。
鉢植えの場合上手く樹勢をコントロールできるし、小さなスペースでOKです。

が、水切れに弱いです…。
暑い時期の水やりは必須なのが面倒ですね。

まとめ

以上、栽培簡単な果樹4選でした。

味は ブルーベリー>キウイフルーツ>ラズベリー>ブラックベリー の順で良いです。

育てやすさは ブルーベリー=キウイフルーツ=ブラックベリー>ラズベリー です。

この4種なら、そんなに苦労せず家庭で果樹が楽しめます。
逆に言うと、この4種が上手く育てられないなら他の果樹はもっとダメという風にも言えます。

ただ、個人的にはブドウが一番好きです(笑)

皆さんも簡単に果樹栽培を楽しみましょう!

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