【家庭菜園】ブドウのジベレリン処理について、大雑把にまとめておく

ガーデニング
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種無しブドウを作るためにはジベレリン処理が必要です。
家庭菜園でブドウを数種類育て始めたので、それぞれの品種に対応した処理方法の覚え書き。

ついでに倍体・系統の覚え書きも。

ジベレリン処理とは

ジベレリンとは植物ホルモンの一種です。
環境ホルモンと名前が似ているけど別物で、人体に害はありません。

ジベレリン処理による効果は、「無核化」「果粒の肥大化」「着果安定」「花穂成長促進」など…
大雑把に言うと、種無しにしたり、花が落ちるのを防いだり、成長を助けたりします。

品種と目的によって処理の方法(時期や濃度)が異なるので、1品種ごとにちゃんと使い方をチェックする必要があります。

ブドウの倍体について

ブドウには2倍体、3倍体、4倍体があります。
これは染色体の数をしめしています。

2倍体

染色体の数が38本(19対)のブドウです。
イメージとしては親から1組ずつ染色体をもらって、普通に出来たブドウのイメージです。

代表的なのはデラウェア・シャインマスカットなどです。

3倍体

2倍体ブドウと4倍体ブドウの交配で生まれたブドウです。
染色体の数は2倍体の1.5倍の57本です。
3倍体は減数分裂が上手くいかず、種が出来ません。
元から種無しなんてラッキー!と思うけど、種が出来ない影響で実が大きくなりません。

種を無くすためのジベレリン処理は不要だけど、実を大きくするジベレリン処理は必要です。
難儀ですね。

代表的なのがキングデラ・ハニーシードレスなど。
2倍体・4倍体のものよりマイナーです。

4倍体

2倍体ブドウの変異として生まれたブドウです。
染色体の数は2倍体の倍の76本です。

一般的に樹勢が強く、大粒のブドウが出来る品種です。

代表的なのが巨峰・ピオーネ・クイーンニーナなど。

欧州系・米国系・雑種について

ブドウは倍体の他に欧州(ヨーロッパ)・米国(アメリカ)・雑種という分け方があります。
ざっくりしたイメージはこんな感じです。

欧州系・・・雨の少ない地域原産。雨ですぐ病気が発生する。日本では難しい。大粒。
      甲斐路・マスカットオブアレキサンドリア

米国系・・・雨が多い地域原産。雨でも病気になりにくい。雨の多い日本向き。小粒。
      デラウェア・ナイアガラ・スチューベン
・キャンベルアーリー

雑種・・・欧州系と米国系の雑種。比較的育てやすく、そこそこ味がいい。
     巨峰・ピオーネ・クイーンニーナ・マスカットベリーA・シャインマスカット

家庭菜園で育てるなら、雨でも育てやすい米国系がおすすめです。
もしくは、雨よけをしっかりして雑種系に手を出してもいいかも。

ジベレリン処理方法

我が家では5種類育てています。

デラウェア

シャインマスカット

クイーンニーナ

アーリーキャンベル

ハニーシードレス

以上のジベレリン処理について。

デラウェアの処理

  • 2回処理
  • 1回目 満開14日前 100ppm
  • 2回目 満開10日後 100ppm

開花14日前というのが曲者です。
正直タイミングがよくわかりません。

判断の材料としては、蕾の塊に隙間が空いてバラバラになってきた頃ということです。

シャインマスカットの処理

  • 2回処理
  • 1回目 満開1~3日頃 25ppm
  • 2回目 満開10~15日頃 25ppm

満開時が1回目なので、タイミングを見るのは比較的簡単です。
デラウェアとはジベレリンの濃度が違うので間違えないように!

クイーンニーナの処理

  • 2回処理
  • 1回目 満開1~3日頃 25ppm
  • 2回目 満開10~15日頃 25ppm

シャインマスカットと同じです。
わかりやすい。
ジベレリン溶液も使いまわせるからちょうどいいです。

アーリーキャンベルの処理

  • 2回処理(種無し目的)
  • 1回目 満開14日前 100ppm
  • 2回目 満開10日後 100ppm
  • 1回処理(種あり・果粒の巨大化目的)
  • 満開10~15日後 50ppm
  • 1回処理(種あり・果房を伸ばす目的)
  • 満開予定日20~30日前(葉が3~5枚頃) 3~5ppm

キャンベルアーリー、情報が多いです!

まず、種なし栽培のパターンと種あり栽培のパターンがあります。
種無しにしたいなら2回の処理ですね。
ただ、キャンベルアーリーの種なし栽培は困難であるとも言われているのでどうでしょうね・・・。

種ありパターンなら、2つの方法があります。
粒を大きく育てる処理か、花穂を長くする処理かです。
ただ、長くする処理の方は満開予定日20~30日と、時期が素人にはわかりにくいです。
なのでやるとしたら粒を大きくする満開時の処理の方がいいかも。

ハニーシードレスの処理

  • 1回処理
  • 満開3~6日頃 100ppm

ハニーシードレスは3倍体で元から種無しです。

が、実を大きくするためにジベレリン処理します。
ジベレリン溶液の濃度はシャインマスカット&クイーンニーナと同じです。

うん、使いまわせるのでいいですね!

まとめ

処理方法覚えられません。
だって年1回しかしないんですもん、せっかく覚えても一年後には忘れてます。

さて、このジベレリン処理をするためには、そもそも花芽を付けないとね。
適度に頑張ってブドウを育てていきたいと思います。

ブドウ | こそぶろ (kosoburo.com)